大人アトピーは治らないけど、改善する理由

大人アトピーとは

一般的にアトピーという言葉は多くの人が使っていますが、実際には2つ種類があると思います。それは、子供アトピーと大人アトピー(成人アトピーとも呼ばれる)。よくアトピーは治るとお医者さんが発言されているテレビや記事などを見かけますが、これはほとんどが子供アトピーが対象ではないかと思います。

私が患っているのは大人アトピーで、現在のところ明確な治療方法や治療薬がなく完全に完治させるのは難しいようです。それどころか、大人アトピーについては明確な発生メカニズムも明らかになっていないようです。皮膚のバリア機能の低下、内臓機能の低下、ストレス、食の添加物、免疫機能の低下、個人の体質など様々なことが要因とあげられていますが、どれも完全にアトピーのメカニズムを完全に説明できるものではないようです。様々な意見があるということは、まだ答えがない証拠なのかもしれません。

私は大人アトピーの改善のために様々なことを試してきました。漢方薬、軟膏などの塗り薬、入浴、ヨーグルト、野菜・サプリメント、空気清浄機、運動など。いろんなことを並行して、試してきているので何がどのように効いているのかはまったく分からないのですが、年々アトピーの症状が改善してきています。とはいえ、まだまだ季節や体の部位によってはアトピーの症状が出ることもあるのですが、以前に比べつ格段に生活していて苦にならなくなってきています。本サイトでは、医師や専門家ではありませんがアトピー患者として改善のために色々調べたり、実践していく中で気づいたことなどを共有していきます。アトピーはとても個人差によって症状や発生要因も違うので全ての人の役にたつかは分かりませんが、参考程度に見ていただければと思います。

アトピーの治る過程

私のアトピー症状はひどい時期に比べると、ずいぶんと改善されています。とはいえ、まだまだ肌は乾燥していますし、粉を吹くこともありますし、体の内部から皮膚に向かって血が出てくることもあります。ただ、以前に比べると体の内部からくる如何しようもない痒みもなくなってきていますし、汗もかけるようになってきていますし、肌の質感もゴワゴワした感じというか、象の肌のようなものから普通の人の肌に近くなってきています。見た目も変わってきていますし、触った感じももっちりとした感触に近づいています(まだ普通の人の肌とは違いますが、近づいてきてます)

ただアトピーとGoogleで検索すると、様々な情報があふれ、アトピーに良いとされる対処方法なども数多くの種類があります。これはつまり、アトピーというものに確固たる処方箋がないということだと考えるになりました。インフルエンザに対するワクチンのような。アトピーの語源は、「特定されていない」「奇妙な」という意味のギリシャ語「アトポス」ということからも、結局よく分からないんだろうなと。西洋医学と東洋医学で、言っていることも違いますし、結局まだ解明できていないので情報があふれているのだろうと。

とは言え、自分のアトピーの改善のプロセスを鑑みると、約8年ぐらい前から改善のプロセスがはじまったのかなと感じています。またその改善プロセスの家庭では、アトピーの症状が表面的にはひどく悪化しているのではないかと思うこともあり、内心正しい方向に向かっているのかと不安に思うこともありました。症状が悪化というのは、浸出液が出る、強い乾燥、粉が出る、体の奥がチクチクするようなどうしようもない痛み・痒み、です。

表面的にはすごい悪化しているに見えたので不安でしたが、そんな時に参考にしたのがアトピーペディアというサイトです。こちらのサイトに「アトピーが治っていく段階」というセクションがあるのですが、そこに記載されている各フェーズの説明と写真を見ることで自分が今どのフェーズなのか、次に何が起こるかを予測でき、またその通りの症状が訪れることで、自分のアトピーが改善に向かって正しい方向に向かっているのだと確信することができ、勇気づけられました。多くのアトピー関連のサイトでは、アトピーは「皮膚のバリア機能が」「免疫が」「lgE値が」など解説されているのですが、研究報告のような内容で、読んでも実際にアトピーはどのようなプロセスを経て治っていくのか、またその改定ではどのような症状が起こるのか、見た目はどんななのか分かりませんでした。アトピーペディアには私が知りたかった情報がまとまっていて、非常に役にたちました。素晴らしいサイトだと思うので参考にしてみてはいかがでしょうか。

アトピーの改善プロセス

アトピーの各フェーズの症状はアトピーペディアに記載されている通りです。ただ、さらに自分の経験をもとに情報を付け加えるとすると、「浸出液の出るフェーズ」「強い乾燥の時期」「乾燥・落屑の時期」「サメ肌・赤い湿疹の時期」は体全体に同時に起こるわけではなく、部位ごと個別に進行していきました。例えば、首は強い乾燥の症状だけど、顔は浸出液が出るなどといった感じです。

またこのプロセスは一度過ぎると終わりではなく、長い目で見ると繰り返し発生します。例えば、首に「強い乾燥」の時期が発生し、その2ヶ月後ぐらいに「乾燥・落屑」に移行し改善したとしても、1-2年のより長い目で見るとまた首に「強い乾燥」の時期が発生します。個人的な経験から、また部位によっても違うのですが、だいたい12ヶ月から18ヶ月ぐらいのスパンで発生しているのではないかと思います。強い乾燥の時期などは辛いので、何度も経験しなければいけないのかと思うと大変と感じるかもしれませんが、プロセスを繰り返すたびに症状が改善していくので徐々にアトピーが改善に向かっていることも感じれるようになります。

アトピーの症状が強い部位と弱い部位

アトピー性皮膚炎は身体中に発生する皮膚疾患だと思うのですが、経験上、慢性的に症状だ出ている部位と時期などによって発生したり、しなかったりする部位がありましたのでまとめました。

アトピー症状が常に出ている部位

これは私だけでなく多くの人に見られる症状だと思うのですが、私の場合は、首、肘中、ひざ裏、ふくらは上部に常にアトピーの症状が出ている、または症状が強い部位でした。共通するのは、いわゆる関節に近い部位だということです。症状だ強いといっても、時期によっては症状が落ち着いていることもあります。ただその他の部位に比べると見た目にも分かるぐらい症状が出ることがある部位です。

アトピーがたまに強く出る部位

上記の関節に近い部位ほどではないのですが、たまに症状が強く出る部位もあります。私の場合は、目のまわり、首上(または頭皮)、口まわ理、手や指、太ももの内側・裏です。仕事が忙しく体調を崩している時や、どちらかという冬に症状が強く出ることが多かったです。特に目や口まわりは見た目にも分かるので、精神的にも非常に辛いです。もちろん目のまわりの皮膚がゴワつくので単純に不快でもあります。また顔の場合は、赤くなったり、こなを吹いたりすると他の人にも不快な思いをさせているのではないかと感じることもあり、アトピーが改善していくプロセスの中でも最も辛い時期の一つでした。

アトピーが弱く出る部位

その他にもアトピー症状がたまに出る部位もあります。私の場合は、胸やお腹、背中、二の腕などです。すでにあげた部位と合わせるとほぼ全身ということになってしまいます(笑)これらの部位は、浸出液が出るようなことはあまりないのですが、時に強い乾燥の症状があらわることがあり、その後しばらくすると皮が剥がれるように落ちていきます。強い乾燥の症状が出る前から、皮膚がゴワついている・違和感がある状態がわりと長く続き、2ヶ月ぐらい(?)その後、皮膚の表面が強く乾燥する状態に移行します。皮、または小さなかさぶたのようなものが落ちて、キレイな肌になりまでには4,5ヶ月ほどかかります。長期間かかりますが、これは肌の再生サイクルが他の部位に比べて遅いためではないかとか勝手に考えています。これらの部位は乾燥はするのもの痛みを伴うことは少ないので気長に構えてました。